IgG4関連疾患

唾液腺、涙腺を中心に膵臓、胆管など色々な臓器が腫れて、採血でIgG4(免疫グロブリンの一つ)が高くなっている病気をIgG4関連疾患と言います。組織の生検ではIgG4陽性形質細胞の浸潤と線維化を特徴とする組織臓を示す全身性慢性疾患です。顎下腺の輪郭は凹凸で不整、唾液腺のエコー検査では血流豊富な結節状低エコー・深部程正常になる網状低エコー所見を示します。頭痛、視力低下、眼瞼下垂、眼球運動障害、聴力低下、嚥下障害、構音障害、咀嚼障害など種々の症状を呈する肥厚性硬膜炎、甲状腺腫脹、上咽頭管状腺腫脹なども生じることがあります。(日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会会報、2022.1.125-5より)

2022年01月31日